悪徳リフォームの手口と、だまされないための対策

keiyakuテレビや新聞で「リフォーム詐欺」の被害などの報道がありますが、実は放送している程露骨な悪徳リフォーム詐欺と言うのはそれほど多くありません。
しかし、
「法外な価格の工事」
「不要な内容の工事」
「雑な内容の工事」
など、

狙われやすく気を付けるべき悪徳なリフォームは訪問業者によるものが大半です。
更にその中でも、訪問がてらに該当箇所が外から見える「屋根工事・外壁工事」の被害の割合が多いです。

そこで、今回は悪徳リフォーム業者の手口と、リフォーム被害に遭わないための対策をまとめます。


悪徳業者の3つの特徴

1.言葉巧みに家の中に入り込んでくる

img_b_1「近所でシロアリが発生しているので、お宅も危ないですよ、床下を一度見せて下さい」

「基礎の回りが湿っています、水道管が漏れてる可能性があります、お風呂を見せて下さい」

「屋根が割れています、雨漏りの危険がありますから、屋根にのぼらせて下さい」

普段あまり目にしない部位や、見た目でわかりにくい部分の不安を突いて、言葉巧みに家の中に入り込もうとします。

2.無料、特別値引きなどの甘い言葉をささやいてくる

monochro020_onリフォームには定価がありませんから、いきなり半額にすると言われたら、最初から2倍以上の値段設定で見積もってきているということです。

また無料で点検といっても人件費は掛かっています。なのに無料ということは、その後の仕事を取ることを期待している、ということは知っておかなければいけません。

リフォームの見積の見分け方については、「失敗しないリフォーム依頼先の見分け方 ー 見積編」 で詳しくお話ししていますので参考にしてみて下さい。

3.「今日中に決めて下さい」…契約を急がせる

dogezaL考える時間を与えず契約させてしまう、そして契約したら解約のスキを与えずに工事に手を掛けてしまうという手口ですから、短期決戦で迫ってきます。

ハウスメーカーの営業マンもよく使う手ですが
「今日決めてもらえれば、ここから2割値引きしていいって上司に許可をもらいました!!」
とか言ってきたら絶対断って下さい。裏がありますから。

なんで今日じゃなければいけないのか???
そもそも、大きい額の決断をするのに考えず決めてしまう事が問題なんです。

実例を出します
2009年の冬、南区松島町のS様の家に屋根工事店を名乗る業者が訪ねてきました。その業者の男が言うには

「北の鈴木さんの家でもこの前工事をさせてもらったんですが、お客さんの家の屋根も大分傷んでいますね~。今点検して回っているんですが、ついでに無料で見ますけど屋根に上ってもいいですか?」

との事。指差した先は屋根の漆喰部分です。
確かに男が言うように、本来は白いはずの屋根の漆喰が黒くなっていました。
でも、ちょっと怪しいなと感じたSさんは

「ウチは見てもらう工務店さんが決まってるから結構です」

と言って断りました。なぜ怪しいと思ったか?・・・クイズみたいですね。

1、「北の鈴木さん」に該当する家はたくさんあったから。
近所は鈴木さんが多く、業者もそれをわかっていて言ったんでしょうが、逆に誤魔化しがきく名前だったために怪しいと感じたそうです。そりゃそうですね。

2、いつも家の修理やお手入れを頼むところが決まっていたので、本当に悪い部分なのかどうか、そちらに聞いてみようと思ったから。
これは有り難い事に大得工務店の事だったんですが、何でも聞ける専門家が近くにいれば安心して点検を頼めます。そういった意味でも家に長く住むためには信頼できる専門家が近くにいるといいですね!

img_b_2Sさん以外にも、
「屋根の業者が格安で工事するからと言って訪問してきた」
とか

「外壁が傷んでいるから塗りませんか?という業者がよく来る」
と言ったご相談をよく頂きます。

これらの事例を含めて、すべてが悪徳業者と決めつける事はできませんが、まさか身銭を切って実験するわけにも行きませんので、やはり訪問業者は断る これが鉄則だと思います。

悪徳リフォーム業者から身を守るために

e1訪問販売でのリフォーム工事契約は契約日から8日以内であれば、「クーリング・オフ」 で解約できます。また期間が過ぎても悪質な場合は契約を取り消すことができる可能性があります。

なお、「クーリング・オフ」は書面で説明があった日から8日間有効ですので、書面による説明が無ければ契約はいつでも取り消せる状態にあります。

ただ、現実的には工事を進められたりするとどんどん断りにくくなりますので、万が一契約を結んでしまったら早めに解約へ向けた行動をする事が大事です。

おかしいなと思ったらすぐストップ!
なるべく早い時点で 「財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター」「全国の消費生活センター」 等の然るべき機関に相談して下さい。

⇒財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター
⇒全国の消費生活センター こまった時はこちらへ

そして 「不安に付け込む」 という手口から身を守るためにも、
自分の家の状態をいつも自分でよく把握しておくことが大切です。
そのためにも、屋根や外壁、床下や給排水管などの部分については普段から

「割れやひびなどの異常が無いかチェックする」
「見慣れないものが落ちていないかチェックする」

などの心構えが必要です。
それと繰り返しになりますが、訪問セールスでその場での工事の契約は絶対に行なわないことです。

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