リフォームで失敗しない玄関ドア選び7つのポイント
家の顔でもある玄関ドアは家の印象だけでなく、家の快適性や安全性にも大きく影響する部分です。
新築はもちろん、リフォームで交換することもある玄関ドアですから失敗のないように選びたいものですね。
今回はリフォームで玄関ドア選びの際にチェックしたい7つのポイントを紹介します。私の自宅のリフォームでの失敗事例もご紹介していますので、
玄関をリフォームしたいなぁ~とお考えの方はリフォーム前に見て下さいね!
玄関ドアを選ぶ際は失敗しないようにポイントを押さえて選びましょう。それでは、失敗しないための7つのポイントをご紹介します。
リフォームで失敗しない玄関ドアを選びの7つのポイント
1、玄関ドアのデザイン
玄関ドアを交換するリフォームをする場合、楽しみは交換する玄関ドアを選ぶことですよね。
1番目のポイントはやはりデザインです。家全体のイメージや玄関のイメージにあった玄関ドアを選びます。家とアンバランスな玄関ドアはなんだかもったいない感じがします。
家の外観に和風・洋風・モダン風などがあるように、玄関ドアにも家の各デザインに合ったものがメーカーから用意されています。
自分の好みがハッキリしているのならいいのですが、どんなドアがいいのかよくわからない場合は家の外観と合わせた玄関ドアにしておくのが無難です。
下の写真は私がリフォームして住んでいる家ですが、実はほぼ同時期に玄関ドアを2回交換しています。
リフォーム前の様子です。玄関ドアはこげ茶色のものですね。鍵も無く、防犯性能なども心配だったためリフォームする事にしました。
これは最初にリフォームした玄関ドアです。なにか違和感ありませんか?
この玄関ドアは、レンガなどを使ったもっと重厚な雰囲気の家の外観には合いますが、明るい感じの洋風のこの家にはちょっと合っていませんでした。
この失敗で私は、玄関ドアのデザインってとても大事だと感じました
再度交換した玄関ドアです。今度は白にしました。以前より、家の雰囲気とも合っていると思います。変に冒険せずに、家の雰囲気に合わせればいいと思います。
2、玄関ドアの風通し
ほとんどの玄関ドアは閉めた状態で風を通せるデザインになっていませんが、玄関ドアの中には閉めたままでも風通し出来るデザインになっているものもあります。
左の玄関ドアはガラス部分を内側から開けられるようになっているタイプで、このような玄関ドアを選ぶと家の中が丸見えにならないように風を通す事が出来ます。
また、玄関ドアの内側に取り付けるタイプの網戸もありますので、玄関部分も有効に風通ししたい場合は後付け網戸を検討してもいいですね。
3、玄関ドアの明かり取り
玄関が暗いと家の雰囲気も何となく暗くなってしまいますよね・・・
玄関ドアは面積も大きいため明かり取りとしても役割も大きい場所です。玄関の中に他の明かり取りが無ければ、玄関ドアはガラス面が大きくて明りをたっぷり取れるデザインを選ぶ方がいいと思います。
それでも玄関が暗い場合は思い切った明かり取りもいいですね。
4、玄関ドアの断熱性
玄関ドアには断熱性能があります。寒い地域の玄関ドア交換には、断熱性能が高い玄関ドアを選ぶほうが家の断熱性能のバランスも良くなります。
家の壁や窓の断熱性能と同等の断熱性能を持った玄関ドアを選ぶことが、家の熱のロスを減らすこととコストパフォーマンスに最も優れています。
玄関ドアなどの断熱性能はK1・K2・K3・K4という熱貫流率(ねつかんりゅうりつ)という数値をもとにしたグレードでで表されます。熱貫流率が小さいほど熱を伝えにくく、断熱性能が高いんですよ。
K1が一番断熱性が高く、Kの後の数値が大きくなるほど断熱性が低くなります。地域で標準的な断熱レベルもありますが、浜松や磐田の新築ではK2・K3あたりの玄関ドアを選ぶことが多いですね。逆に、断熱材が入っていない家や築30年以上の家のリフォームでは、断熱等級K4のもので十分だと思います。
5、玄関ドアの防犯性
泥棒の進入経路は、一戸建て住宅の約15%が玄関ドアからの侵入です。このため、玄関ドアの防犯性は極めて重要といえます。最近は防犯性の高い「ディンプルキー」や「ウェーブキー」などが主流になっています。
これらの鍵は、鍵穴の形状がとても複雑になるためピッキングなどで鍵をあけられて進入される危険性がグッと低くなります。
また、鍵の開け閉めが楽なカードキーやリモコンキーも発売されており、使い勝手も向上しています。荷物を持った状態や、暗い状態で鍵穴を探さなくていいので、最近段々と普及して来ています。
ただ、電池が無くなると開け閉めができなくなるタイプも多いので、万が一電池切れの場合に備えて普通の鍵の用意も必要です。
6、玄関ドアの防火性能
見落としがちなところですが、お住まいの地域が、防火地域や準防火地域である場合は、延焼の恐れのある開口部には防火戸の設置が義務付けられています。その場合は、必ず住宅防火戸仕様のドアを設置しましょう。
7、玄関ドアの価格
やっぱり価格は気になりますよね。玄関ドアはメーカーごとにいくつか商品を持っており、その中でもデザインによって価格帯が大きく分布しています。車で言うと、カローラ、クラウンと商品があり、それぞれの車種で様々なオプションが展開されている・・・と言う感じですね。
上のグレードの商品になると部品の質感などが良くなったりしますが、根本的な性能には影響しませんので、コストパフォーマンスで選ぶなら、下のグレードのものをベースに色々オプションを付けるほうが安く済みます。
ですから、玄関ドアを選ぶときは上のポイントをチェックしながら、性能と価格のバランスを取るといいと思います。
玄関ドアリフォームの方法
玄関ドアの交換リフォームには大きく分けて3つの方法があります。
- ドアだけを交換する方法
- ドアの枠ごと交換する方法
- ドアの枠は残して、上から新しいドアを取り付ける方法
です。
ドアだけを交換する方法と言うのは、上でご紹介した私の家のリフォームと同じ方法になります。価格が安く済むのがメリットですが、ドアデザインの選択肢が少なかったり、ドア丁番などの部品の取り付け位置が決まってしまったりするので商品を自由に選べない事がデメリットになります。
また、カードキーなどの電子キーも対応できません。ドアの枠ごと交換する方法と言うのは
こちらのように、玄関枠とまわりの外壁を壊してリフォームする方法です。メリットは、ドア商品の枠にとらわれず新築工事のように好きなデザインのドアを選ぶ事が出来ること、ドア回りがスッキリする事です。また、写真のようなドアの場合は枠ごと交換する方法なら、玄関ドアの開口幅を広く取る事が出来ます。
デメリットは内装工事や外壁工事が入っているため、他のやり方よりもコストと工期がかかる事ですね。
最後に、ドアの枠は残して上から新しいドアを取り付ける方法です。これは「カバー工法」と呼ばれている方法です。
玄関ドアのカバー工法とは?
カバー工法は、既存のドアを取り外して既存のドアの上に交換する玄関ドアを枠ごと取り付ける工法です。メリットはなんといっても、工期が短いことです。
カバー工法は基本的に外壁工事や内装工事などが必要とならないので、一日で玄関ドアの交換リフォームが終了するうえ、壁や床などを傷める心配がありません。また、ドア全体の交換となりますので雰囲気もガラッと変わります。玄関の外の枠を覆うときに、上から太い枠をかぶせるため見た目が少しゴツくなってしまう事、上から付けた枠の分だけ開口幅が少し(全体で10cmくらい)狭くなってしまう事がデメリットですね。でもドアの快適性は格段に高まりますので、長年使って開きが悪くなった玄関ドアのリフォームの方法としてはとてもおすすめです。
コメント&トラックバック
- Comments ( 0 )
- Trackbacks ( 2 )
-
[…] した玄関引き戸と雨戸が一体になっている、特殊な玄関だったため、こちらで紹介しているような玄関ドアの交換方法が対応できない形状でした。そのため、既存の引き戸枠に合わせて […]
-
[…] 詳しくはこちらをご覧ください リフォームで失敗しない玄関ドア選び7つのポイント […]
コメントはまだありません。