浜松市南区で保険を利用した台風被害の雨漏り修理-前半

工事前被害 (82)こちらのお客様は平成23年9月の台風15号の被害で雨漏りが発生してしまったため、保険申請のお手伝いと修理をして欲しいと保険会社の方からご紹介を頂いたお客様です。

超大型台風の上陸地点付近だった浜松市の中でも、特に被害の大きかった嵐南区の海岸付近のエリアです。

今回は被害への応急処置と保険申請のお手伝いの流れ、更に以前からあった雨漏りの原因特定とその修理・・・と雨漏り修理のフルコースで工事をさせて頂きました。

前半・後半の2回に分けてご紹介していきます。雨が降るたびに雨漏りに悩まれている方は必見ですよ爆笑

今回工事をさせていただいた「ヘアーデザイン・リプル」のオーナー松下様の建物は、台風の風上となった南東方向に風を遮る建物などがないため、強風の影響をモロに受けてしまいました。そのため、大得工務店で対応させていただいた現場の中でも被害の大きかった現場の一つです。

台風による被害箇所の確認をします

197 - コピー

これは北東の方角から建物を見た様子です。いろいろな箇所で被害を確認しましたが、特に目立った被害が黄色の○が付いている場所です。

工事前被害 (165)

まず、一つ目の○である瓦の破損の様子です。和型の瓦で葺かれていましたが、一番上の棟の部分がほとんどなくなってしまっていました。当然こちらからは雨がジャバジャバに入ってしまいます。

工事前被害 (162)工事前被害 (164)

棟の瓦は北側や1階部分に風で飛ばされてしまっています。

更に、南側の平瓦も飛んでしまって屋根の下地木部がむき出しの部分がありました。防水層まで飛ばされてしまっていますから、そのままでは直に雨が入り込んでしまいます。

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1階の瓦の様子です。飛んできた2階の瓦によってバリバリに割れてしまっています。こちらも雨漏りに直結しますのですぐに対応が必要です。

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東面の店舗上部分の板金屋根です。風が入り込んでしまい、板金屋根部分が下地から浮いてしまいました。歩くとボコボコと音がします。

工事前被害 (68)工事前被害 (70)

更に見ていくと、雨漏りの原因となっている部分を発見しました。店舗看板上の立ち上がり部分の「笠木」という個所で、蓋になっているステンレスの笠の継手から水が入っている気配です。

これは施工方法としては良くないですね。笠をつなぐための釘は普通、上からではなく横から打つものです。しかしこちらの笠木は上から打っているため。釘の穴の隙間から雨が入り込んでしまいます。おまけに継手のコーキングも劣化して、継手がパックリ開いていたため雨漏りの原因となっていました。

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玄関上にあるこちらの笠木の部分は、釘は横から打っているものの、継手がパックリ開いてしまっていました。そこから入った雨が構造体の中に入っており、水気を吸った外壁がブクブク膨らんでいました。

雨押さえのため、一時養生をします

工事前被害 (152)

被害の大きかった瓦部分などは、すぐに応急処置をしないと少しの雨でも雨漏りしてしまうため、養生シート等で適切な処置をします。

工事前被害 (139)工事前被害 (134)

範囲の大きい部分はブルーシートをガバっと掛けて、粘着力の強い防水テープで固定します。とは言うものの、範囲が広すぎて完全には雨を防ぐことは難しいので、あくまで応急処置です・・・

工事前被害 (136)

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平瓦が割れてしまった部分でそれほど範囲が大きくない部分は防水シートで覆ってから防水テープでガードです。瓦のひび割れは防水テープで固定しました。

この防水テープは濡れても剥がれず、粘着力がとっても強いんですよすぐ戻ります

建物の中にも雨がドンドン入っていました

工事前被害 (125)工事前被害 (58)

あれだけ瓦の被害が出てしまったため、家の中にも大量に雨が入ってしまっていました。瓦が飛んでいた部分の下の和室の天井は雨でシミが出来てしまい、その下にある畳は大量の雨漏りでシミだらけになってしまっていました。

工事前被害 (132)工事前被害 (129)

お店をされている部分の壁や天井にも雨のシミが出ています。このあたりはステンレスの笠木の施工不良が原因の一つですね・・・イライラ

工事前被害 (114)244

店舗上の笠木から雨が入り込んでいたことで、建物内部の窓枠や外側のタイル下地が腐っているようです。窓枠の木部がスカスカしており、外部のタイルはグラグラしています。タイルの裏側に手を突っ込んでみると下地の木がガサガサでした・・・がっかり

被害箇所の確認の後、修復のための見積りを作成します

細かな部分を除き、住まいの点検で以上の被害が確認できました。今回は、災害保険を利用して修理される予定となっているため、現状の様子から中の被害規模を予想し、被害箇所修復のための見積りを作らなければいけません。

保険を下ろしてもらえそうな部分はすべて見積りに入れるように、お客様と何度も打ち合わせをして見積りを作成しました。

そちらの工事の様子は後半でご紹介します。

ヘアーデザイン・リプル、松下様の同時施工事例はこちらです

ヘアーデザイン・リプル、松下様から頂いた嬉しい声はこちらです

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