浜松市南区で外断熱工法の大規模増改築 ー 上棟

上棟 (47)こちらのお客様は、亡くなったおじい様の代から30年来のお付き合いがあるお客様になります。お住まいは浜松市南区です。

今回は、母屋の築50年ほどになる部分を新しく増改築するご相談を頂き計画をさせて頂きました。

今回の計画は24年前の増改築部分を残し、50年前の左半分を解体して新しく建築します。今回は5、上棟の様子です。

上棟と言うのは、屋根の一番上の部材である棟木を取り付ける(上げる)ことで、この作業を終えた日に上棟式という儀式を行うことが多いです。餅まきなどをする事もあり、建築中で一番イベント的な盛り上がりがある日でもあります。
建前(たてまえ)と呼ぶこともあります。

柱や梁の組立作業開始です

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上棟の日はたくさんの木材を組み立てます。効率を良くするため、当日はレッカー車で木材を吊り上げて大人数で一気に組み立ててしまいます。

まず、1階の柱から組み立てます。柱の上には2階の床下地や梁を組みます。

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構造や間取りを基に設計された骨組みです。
プラモデルを組み立てるように木を順番に組み立てていきます。当日は生憎の雨でしたが、雨にも強い木造軸組み工法ですので作業を続ける事が出来ます。

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2階部分が出来たので上ってみました。
木づちでトントン木を叩きながら木同士をはめ込んで組み立てていきます。

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屋根になる部分です。雨で作業が少し中断されましたが、まずまずの進み具合です。今日はここで作業を終え、明日も作業を進めます。

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2日目です。1日目の雨がすっかりあがり、いい日になりました。
今日は屋根の骨組みを組み立てていきます。

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屋根の骨組みです。工場で木材を刻むプレカットの部分が多いですが、この辺りは大得工務店の職人が手作業で刻み加工した部分です。狂いなく納まるのはやっぱり職人技ですねイヤミ

外断熱のエアサイクルの断熱材をはめ込みます

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骨組みの上にエアサイクル工法の屋根断熱材をはめ込みます。
これは「シャルーフ」と言って、熱線を反射するアルミ加工がしてある上に通気も取れるスグレ物の断熱材です。その分建築時は少々値が張ります。

作業中は太陽光の照り返しがキツイくらいでした。
屋根は家の中で一番熱を受けやすい部分ですからこういった部分に予算を割いておくと長い目で見た時に光熱費がお得になります。

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断熱材が張れたら屋根下地である「野地板」を張ります。最近は施工手間を減らすために野地板の代わりに合板を使う業者が増えてきましたが、合板では湿気がこもりやすい屋根部分の湿気をほとんど逃がす事が出来ません

ひどいケースでは、建築後10年くらい経ったある日「雨漏れ嵐があったため点検したところ、逃げ場が無くなった湿気が屋根下地を腐らせて屋根をボロボロ失恋にしていたというケースもあります。

その点、無垢の野地板ならば素材自体に湿気を調整する能力もありますし、板と板の隙間から空気が動きやすい仕組みになっています

やはり何百年と作られて来た日本の伝統工法、木造在来工法は日本の気候を良く考えて造られていますね爆笑 屋根下地の野地板に細かい板を使うのにもしっかりとした理由があります。

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断熱材と断熱材の隙間には「発泡ウレタン」という断熱材を吹き付けていきます。これを家中の断熱材の隙間にやっていくことで断熱部分の欠けが無くなり、家の中の熱を逃がしにくくなります。

また、断熱材と断熱材の継ぎ手部分は防水テープを張ります。接着力が強い特殊なテープで、半日くらいたつと引っ張っても本当に取れなくなりますイライラ

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屋根の側面、鼻隠しと呼ばれる部分です。幅広の木材を加工して張っています。
屋根は野地板の上に防水シートを張り、抑えの部材を施工します。

上棟の作業が一区切り付いたら上棟式をします

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上棟が完了し、今日の作業は一区切りです。記念写真を撮りました写真

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お客様と代表の大塚昌弘が屋根の上で上棟式をしています。夕日が綺麗です虹

上棟式が終わった後、身内の方を招いて宴会がスタートしました。職人も招いていただきしばらく賑やかな宴会です。最近は、上棟式やこういった宴会をやる方が少なくなった気がします。

骨組みができて一気に家らしくなりました。
次は、6、屋根工事と金物工事の様子をご紹介します。

浜松市南区で外断熱工法の大規模増改築 鈴木様の施工事例はこちらです

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