浜松市南区で外断熱工法の大規模増改築 ー 屋根・金物工事

屋根工事 (12)こちらのお客様は、亡くなったおじい様の代から30年来のお付き合いがあるお客様になります。お住まいは浜松市南区です。

今回は、母屋の築50年ほどになる部分を新しく増改築するご相談を頂き計画をさせて頂きました。

今回の計画は24年前の増改築部分を残し、50年前の左半分を解体して新しく建築します。今回は6、屋根工事と金物工事の様子です。

木造軸組み工法は屋根から組み立てていきますので、骨組みが出来た時点ですぐに屋根工事に入ります。屋根は雨や風を防ぐ部分、金物は構造体をしっかり固定して地震などに耐える部分ですので、どちらも非常に大事な部分です。

屋根施工の準備と棟の換気口を施工します

屋根工事 (23)

屋根の工事には打ってつけのいい天気晴れになりました。瓦を引っかける「桟木」と言う部材を施工してから瓦を上げています。

桟木は無垢の木材を使用しています。このように湿気の影響を受けやすい部分では、湿気の吸放出性が高い無垢の木が長い目で見て持ちがいいからです。

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これは屋根の一番上の「棟(むね)」と呼ばれる部分です。エアサイクル工法では屋根の断熱材の外側を空気が流れます。流れた空気は熱を持って上に上に流れていくのでこの換気口を付けて上がってきた空気を排気するようにします。

kikyu3熱を持った空気が上に行くのは気球と同じですよね!屋根は夏場の熱を受け想像以上に暑くなり、屋根の温度は50度を軽く超えます

夏場の車の中の温度でも50度以上になると言いますから、それよりも暑いわけですね南の島

そこで熱の逃げ道が無かったら家の中に熱気がドンドン入ってきて、家の温度をグイグイ高くしてしまいます。そうならないように空気の通り道をつくってあげる工法がエアサイクル工法なんですウインク

屋根の防水シートと棟換気の部材は、防水性と接着性が強いアクリル防水テープでしっかりと張りつけました。

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瓦を設置する位置に分配してから葺きます。屋根の防水シート面は一度瓦を葺いてしまうと再び見る事はまずありません。そのため。キレイに掃除してごみを残さないようにしてから瓦を設置していきます。

瓦屋根を順番に葺いていきます

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順番に瓦を葺いていきます。せっかく葺いた瓦を割らないように足場を設置し、滑って落ちないように命綱を付けての作業です。体制を崩すと危ないので慎重に作業します…ずる賢い

瓦に面土と呼ばれる土を使っています。最近は洋風瓦などが増えたこともあり、面土を使って瓦を葺く事も少なくなりました。

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屋根の端はこのように抑えの瓦を使って葺いていきます。隙間には黒く色を付けた漆喰を入れて防水性と耐久性を高めます。漆喰は耐久性の高い自然素材です。倉やお城の外壁にも使われていますからお馴染みですよねGOOD

キレイなラインで施工できるように糸を張ってまっすぐ施工し、針金で飛ばないように締め付けます。屋根の葺き方も昔に比べてドンドン進歩していますびっくり

屋根工事

瓦屋根工事が完成しました。瓦の並びが規則的でキレイですね浮気者 (男性) 瓦はカラーベストなどに比べると最初の費用が高い部材です。しかし、塗り替えの必要もなく耐久性が非常に高い屋根部材ですので、長い目で見るとカラーベストなどより安く済みます

骨組みをつくり、専用の金物で固定していきます

木・金物工事 (2)木・金物工事 (10)

構造体である筋交いや柱は専用の金物で固定していかなければ計算通りの強さになりません。設計では家全体の間取りからこういった金物の配置まですべて計画して取付をします。

金物を取り付けた段階で建物の「中間検査」と呼ばれる法定検査を受けて、金物の取付忘れが無いか、金物の取付ビスは必要な数が付いているか・・・などのチェックを受けます。

木・金物工事 (16)

壁に筋交いを入れて強度を出しています。最近では施工を早くするため、柱の周りに合板を張るだけの工法コウモリも増えていますが、壁の中の通気を考えると昔ながらの筋交いがベストです。

更にエアサイクル工法では、写真の様に白い断熱材の内側にもひし形に切り込んだ通気層があります。出来上がってしまうと見えない部分ですが、断熱材にも構造体を長持ちさせる工夫がされてます。

また、床は「根太」と呼ばれる木を30cm間隔に入れています。
最近増えてきた合板をいきなり張る工法に比べて手間がかかりますが、床の間の空気の通り道の確保や、長い目で見た時の床のたわみを考えると「根太」を使うやり方の方が長持ちします。家は長く住むものですから、後から手を入れにくい部分、見えなくなってしまう部分ほど気を使った作業が必要だと思います。

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家の骨組みが出来ました。右は小屋裏収納になる部分です。2階の天井上でなく、屋根で断熱するのでこのように小屋裏も収納空間などで利用できます。家の空間を立体的に無駄無く使えるのは、外断熱工法のメリットの一つですねスマイル

骨組みと屋根が出来上がりました。
次は、7、既存部分との取り合いと断熱工事の様子をご紹介します。

浜松市南区で外断熱工法の大規模増改築 鈴木様の施工事例はこちらです

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