新築現場から材木をもらったけれど・・・

ringyo-1-1今日、大工職人の仲間から
「近くにある住宅の新築現場で木材の余りが出たからよかったらもらって」と連絡がをもらいました。

貴重な材料をもらえるのはとても嬉しいのですが、ちょっと複雑な気分です
というのは…

こんなにたくさんもらいました
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これは大得工務店の1.5トントラックなのですが、トラックいっぱいになるくらいたくさんの材料をもらいました。切れ端などではなく、製材されたままの材料ですので、すぐに現場で使う事が出来る状態です。

なぜ貴重な材料をこんなにたくさんもらえたかと言うと、

元請けの住宅メーカーの現場で余った材料だから…なんです。

今回材料が余った現場は、誰でも名前を知ってるハウスメーカーの現場です。
大工職人の仲間はそこのメーカーで下請けの仕事をする事もあり、今回の材料はそこの現場が終わって余った材料だったわけです。

浜松市南区で現場が近所だったこともあったため、声をかけてもらいました。

なぜこんなに余るのか?
ハウスメーカーは、通常新築やリフォームを下請けの施工店に工事を委託するのですが、工事は下請け施工店がやるため材料を保管する自社倉庫などは持っていません。そのため在庫などはかかえることができないので、現場が終わると余った材料は処分するしかないのです。

IMG_3075こちらのハウスメーカーの現場ではこのように余った材料が出ると、なんと
切って捨ててしまう

んだそうです。材料はほとんどの場合切って使うため、ある程度は必ず残りが出ます。それが毎回繰り返されているのは実にもったいないですね。

メーカーとしては現場ごとの材料管理になるため効率的なのかも知れませんが、当然、この余った木材の費用もお客さんが負担しているわけですから、この事実を知ったらかなりショックを受けると思います。

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山から木材を切り出して加工する現場も見た事があるため、使えるものを捨ててしまうというのはかなり引っかかりました。

なんか、食べ物を粗末にしている感覚と近いものを感じますね…。
ちょっと考えさせられる1日でした。

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