浜松の御殿屋台職人が制作した、たった一つの御殿屋台を初子・初孫に
お願いがあります。
ベテラン職人が40日間心を込めて制作した、浜松御殿屋台のミニチュア版があるのですが、 試作品のデビューに御協力頂けませんか?
この御殿屋台の制作者
この屋台の制作者の名前は砂子秀志。中学校を卒業した1973年、15歳の頃より、大得工務店の代表である大塚昌弘の元に大工として弟子入りし、住み込みの厳しい環境の中9年間修行を積んで、1982年一人前の大工として独立しました。
仕事には厳しい大工親方である大塚昌弘も、「秀志ならなんでも任せられる」と太鼓判を押して独立を後押しした腕前です。
彼は独立後から現在まで木造住宅を中心に手がけ、休まず腕を磨き続けてきました。建築大工の国家資格である「建築大工技能検定試験」1級の合格者でもあり、木造住宅の構造や施工、材料、製図等に関して一定の技能・能力があることを認められた木造住宅のスペシャリストです。
大工としては1級の腕前を持っているため、高い技術を必要とする和室の造作工事や木材の手加工なども難なくこなします。最近は少なくなって来ましたが、本格的な和室造作を任せられる数少ないベテラン職人です。
また、大の浜松祭り好きでもあり毎年5月の3日・4日・5日の浜松祭りが近くなると落ち着かなくなる程です。元々お祭りや屋台が好きだったこともあり、浜松市中区入野町の御殿屋台の製作も入野町から依頼されて、今から19年前、彼が36歳の時に制作しています。新聞記事でも2回ほど掲載された程の仕上がりです。
そんな彼が先日、完成させたのが5分の1スケールの浜松御殿屋台です。ミニ屋台は店初子用などとして店でも売っており、一般的なもので、サイズは実物の10分の1程度、価格は5万円前後でしょうか。
価格を安く抑えるために中国など海外で制作されているものがほとんどです。しかし今回、より本物に近い造りとするために徹底的にこだわって超精巧なミニチュア御殿屋台を制作しました。
そこで、彼の制作したミニチュア御殿屋台を紹介したいと思います。大量生産では決して再現できないこだわりがたっぷり詰まっています。
10分の1サイズの屋台とこちらの5分の1サイズミニチュア御殿屋台の違い
部品の一つ一つはすべて職人が手作りした品
この御殿屋台の構造部分の部品は既成品などが一切無いため、細かな部品もすべて手作りです。指よりも細い柱などの部材をコンマ何ミリという精度で加工し、柱を差し込むミゾ(ほぞと言います)も一番小さなノミで手作業にてひとつひとつ丁寧に加工します。
部材の数や組立の方法は本物と同じ
通常販売している10分の1の御殿屋台では、屋根を支える垂木などの部材が細くなりすぎ、マッチ棒のようになってしまいます。部材が細すぎてしまうと簡単に折れてしまったりするため、組立の事まで考えると完全な形をした縮尺の御殿屋台を作ることは非常に困難になります。そこで、10分の1の御殿屋台では部材を細くしない代わりに本数を減らすなどして制作されています。
使用してる木材も本物と同じ
製作に使用した木材は本物の屋台と同じ、ヒノキとケヤキの木を使用しています。もちろん木目についても吟味した上で加工していますので、細部まで本物の御殿屋台と同じです。また、車輪は手作業で加工した後に漆を塗って仕上げています。
たったひとつの御殿屋台を大切な初子さん、初孫さんに
そこでお願いがあります。あなたの大切な初子さん、初孫さんにこの5分の1スケールの御殿屋台を贈って頂けないでしょうか?
正直に申し上げますと、この御殿屋台は彼が初めて作った試作品です。
ただ、試作品とは言っても細かな部分の加工、材料の選択、組立などは本物の御殿屋台を作る時と同様ですので技術的な手抜きなどは全くありません。それは、こちらのの写真だけでなく完成した実物を見ていただければご納得いただけるかと思います。
大きさは横幅54cm、縦幅82cm、高さ79cm程度です。ミニサイズの提灯もセットにしてあり、コンセントに挿せばしっかりと灯りがつきます。
風神・雷神、鳳凰、十二支、鶴、亀などの縁起物の彫刻を4面にふんだんに飾り付けています。これだけでも価値があります。
屋根の裏を見上げたとことです。垂木と彫刻が見事です。
この屋根も非常に丁寧に造られています。浜松の御殿屋台の雰囲気がよく表現されていますね。
裏面です。車輪はもちろん動きますから付属のロープを引けば浜松まつりと同じように曳くことができます。
さらに
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提灯に初子・初孫さんのお名前を記入
写真の中で飾り付けられているミニ提灯にご希望の文字をお書きします。大切なお子様やお孫さんの名前を入れることで、より愛着の湧く屋台となります。
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自宅までの配送
こちらの御殿屋台はトラックやワゴン車でないと運搬が大変です。ですから傷を付けないように、私たちが丁寧に運搬します。もちろん直接お持ち帰りいただくことも可能です。
以上2点はすべてこちらで行います。
このミニ屋台はサイズは実物の5分の1。使用してる木材や造りなどは本物の御殿屋台と何らかわりありません。ですから金額もいくらにするか非常に悩みました。
作業日数は彫刻を抜いて、加工と組立で約40日間。材料はヒノキとケヤキのいい部分のみを使用しています。更に彫刻だけでも30万円以上はかかっています。ですから制作原価ベースでも100万円を超えるような金額となることは分かって頂けると思います
しかし、今回は彼が制作したミニサイズの御殿屋台の初めてのデビューとなるため、この1台の試作品に限り、特別価格である598,000円(税込)でお譲りすることができます。
正直、この金額でもほとんどの方が「高い!」と感じられると思います。ただ、確実に価格以上の手がかかっており、御殿屋台が好きな方には非常に魅力的な作品に仕上がっていると思います。
また、ご希望の方には別途料金がかかりますが以下のオプションも可能です。
- この御殿屋台がちょうど収まる大きさの専用ケースをお作りすることができます。枠組みはヒノキ、パネルはアクリルパネルで製作します。
- 現在付いている彫刻に加え、別の彫刻も追加することができます。彫刻はすべてオーダーメイドで掘りますので、ご希望の内容で制作致します。
是非、彼のミニ御殿屋台製作デビューを応援してあげて下さい。もちろん、お知り合いにご紹介いただいても構いません。
もちろん、非常に高価なものになるため、ご検討される場合は倉庫で大切に保管してあるこちらの御殿屋台を下見して頂く様にしていただきたいので、実物をご覧になるご相談はこちらまでお願いします。
非常に手のかかるミニチュア御殿屋台ですので、現在このスケールのものは日本中探してもこの1台しか無いと思いますし、試作品であるこちらの御殿屋台ももちろん1台しかありません。実物を御覧頂いて正式にご注文頂いた後、なるべく早くご自宅までお届けしたいと思いますので、できるだけ早めにご連絡をいただけるよう、お願い致します。
他の御殿屋台も現在製作中です
なお、屋根が2層になった2作目、3作目も現在製作中です。
こちらも一緒にご覧頂くことができます。下見をご希望の方はご連絡下さい。
遠目に見ると本物の御殿屋台と見間違えるほどの仕上がりです。
屋根の下から撮影しました。非常に細かくはいった垂木(屋根を支える木)など見どころがたくさんです。こちらも同じ場所で保管中ですので、ご希望の方は併せてご検討頂くことができます。