浜松と磐田の地震と津波への対策に、洪水マップ

20070130-172800東日本大震災で大きな被害を出した津波。東北地方の仙台市や宮城県石巻市などが面する仙台湾では、湾状の地形に沿って津波が集中しました。

今までに例のない津波の被害で、改めて津波の恐ろしさを感じた方も多いのではないでしょうか?そうなると次に東海地方で地震が起きて津波が来たらウチはどうなるのか・・という点が気になってくるかと思います。

そこで今回は、浜松・磐田地区の推定津波浸水区域水位別ハザードマップをご紹介します。家庭の災害対策としてチェックして下さい。

ハザードマップや洪水マップって聞きなれない名前じゃないでしょうか?

ハザードマップとは?

ハザードマップとは、自然災害による被害を予測しその被害範囲を地図化したものです。洪水マップとも呼ばれ、洪水や津波などでどれくらいのエリアに被害が及ぶかを判断する材料になります。

まず、浜松市の防災マップから津波の時などの危険区域をチェックします。
東海地震が起きた時に津波で浸水してしまうであろうという地域ですね。
↓画像クリックで少し拡大します

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ちょっと分かりにくいですが、地図上にでアミかけされている部分が推定津波浸水区域です。海岸線沿いの赤いアミかけ部分が浸水深さ2メートル以上の区域、緑のアミかけ部分が浸水深さ50cm以下の区域です。

次に洪水の時の危険エリアを見て行きましょう。
↓画像クリックで少し拡大します

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天竜川沿いに赤いマークが3か所あるのが分かりますか?

これが洪水時の危険エリアです。天竜川に3カ所マークされています。
予想できる事ですが、洪水時は川が一気に増水するため大変危険です。

以上が浜松市のハザードマップと洪水危険区域です。詳細な情報は浜松市の防災マップで見る事が出来ますのでこの機会に見ておくといいと思います。

次にgoogleマップをベースにして、水が増水した時に注意が必要なエリアを水位別比較してみます。先ほどの浜松市の防災マップは防災設備がある前提で予想されている津波の時の危険エリアですが、これからご紹介するのは水が増水した時に注意が必要なエリアを土地の高さで比較したマップです。

東日本大震災のように、想定を超える地震と津波が来た・・・

そんな時には人工の砦は簡単に突破されてしまいますから、被害を少しでも減らすためには普段の防災意識が大事だと感じます。
実際に津波がどこまで来るのかというのは土地の高さと障害物の有無、地震の大きさや震源の位置などが絡んできますのでハッキリ言ってよくわかりません。

でも、情報が多ければ準備や対策もしやすくなると思います。

こちらの水位別ハザードマップの見方

  1. はじめに下のマップで自分の家がどの辺にあるのか大体チェックして下さい。
    地図の拡大なんかもできるので、比較的簡単に見つけられると思います。
  2. その後、下のハザードマップで自分の家がどれくらい水位が上がったときに水が来るかチェックして、津波や洪水に備えるようにしてください。


大きな地図で見る

こちらが浜松・磐田地区の水位別ハザードマップです

注意:こちらのマップは標高を基に作成されたものです。
実際には堤防などもありますので、この通りに水が来るというわけではありません。あくまで一つの参考として不測の事態に備えて下さい。

1m

海面が1m上昇した状態です

青いエリアが陸地に入り込んできました。そこが比較的土地の高さが低い部分です。浜名湖や佐鳴湖の近辺は少し進みが早いようです。

予想できる事ではありましたが、海沿いは土地の高さが低いようですね・・・ 磐田市の福田町も土地が低いようです。

3m

海面が3m上昇した状態です

浜松市の西区と南区に大分水が来ています。水が届くエリアがまばらになっているのは土地の高さが微妙に違うからかもしれません。

5m

海面が5m上昇した状態です

3mの時と比べて、海岸線に近いエリアにほぼ隙間なく水が来ました。川沿いや磐田東部は水の進みも早いようです。

7m

海面が7m上昇した状態です

5mの時と比べて天竜川流域で水が増えています。海岸から5キロくらいのエリアまで水が来ました。浜松と磐田の南部が大分水の中に浸かった状態です。

・・・いかがでしょうか?

あなたの家は何メートル水位が上がったときに水が来ますか?

「うちは海沿いだからもうダメだ・・・」なんて思わないでください。いきなり引っ越すわけにもいかないでしょうから自分の家で出来る対策をしておきましょう。避難場所を家族と話しあっておく事などや非常用品の用意などもいいかもしれません。自分の・家族の身を守るため、下のサイトも参考にして下さい。

身を守るための第一歩は、自分の住んでいる地域の状況をよく把握しておく事です。地震と津波は切っても切れない関係です。30年以内に87%の確率で来ると言われている東海地震では、東日本大震災ほどではないものの津波が来ることも予想されています。

食料や水、生活必需品の買い占めなどはいけませんが、出来ることから備えて津波の被害を少しでも少なく出来るようにしたいですね。

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