浜松市西区にある6000万円の家を見てきました
浜松市西区で、市が建てたという工事費 6000万円という家を見てきました。
工事費だけで6000万円と言うと、ハウスメーカーの展示場並みの金額です。
豪華な設備や、余裕たっぷりの間取りにでもしているのかな・・・と思ったのですが、ちょっと予想と違いました。
国がエコ住宅を推進するための取り組みとして補助金を出す
「環境省エコハウスモデル事業」で浜松市が当選したらしく、今回建てる事になったみたいです。国が先導する省エネルギー住宅のモデルハウスですね
- 「環境基本性能の確保」
- 「自然・再生可能エネルギー活用」
- 「エコライフスタイルと住まい方」
一応上の3つのテーマがあり、一般住宅とは違った試みが面白い建物でした。
建物は手の込んだ造りがいっぱいです
既成品などがほとんど使われておらず、素材はほとんどが製作品で中は豪華!
もちろん豪華なだけではなく、エアコンなどに頼らなくても快適に過ごせる工夫がなされていました。
リビングの南は大きな窓を設けてあるのですが、夏場の強い日差しを遮るために色々工夫をしてありました。格子状の扉もその一つで、直射日光を和らげる効果があります。
更に、南側の窓の屋根部分は出を大きく、高さを低く計画してありました。
こうする事で、夏場の日差しを物理的に防ぐ事が出来るんですよね
また、リビングには暖炉がありました。正式にはペレットストーブと言うもので、薪ではなくペレットを燃料にして使うエコな暖房器具です。
木質ペレット(もくしつペレット)は、おが粉やかんな屑など製材副産物を圧縮成型した小粒の固形燃料のこと。
また、モニターでは太陽光発電の発電量などもチェックする事が出来ます。
3月11日に東日本大震災がありましたが、原子力発電に頼っていると事故があった時に電力が足りなくなって困る事があります。そのようなときに、供給バランスのリスクを分散させる意味でも、太陽光発電はいいのかも知れないですね。
キッチンはフルオーダーキッチンだそうです。贅沢だなぁ~
ついでに廊下の扉もフルオーダーだそうです。赤い色はオシャレなのかどうだかよくわかりません・・・
これはキッチンの裏にあるサニタリースペースです。カッコつけずに言うと水回りの作業スペースです。全部手作りで作られた棚が印象的ですね。
ここに洗濯機を置くスペースがあるのですが・・・ ↓
洗濯機置き場の右手にこんな感じの扉があります。
この扉の向こうが脱衣場になっていて、脱いだ服をすぐに洗濯機の所に置く事ができる仕組みです。水回りは一体化している方が使いやすいというのは一般的な流れですが、このような使い方なら見た目も損なわずに洗濯物を一時保管できますよね。
洗面化粧台とお風呂です。
お風呂はヒノキの浴槽を始め、無垢仕様で高級旅館みたいですね。最近はユニットバスがほとんどですから、こういった手作り浴室はほとんど見なくなりました。光が柔らかくて癒されます。
トイレです。間取り的に仕切りが無かったので丸見えのトイレでしたが・・・無垢の板と塗り壁のバランスが良くて見た目がスッキリしていますね。
無垢の床は汚れやすいので、トイレ周りだけ耐久性の高いタイル張りにしているのは使いやすさの面で好感が持てますね。
構造や天井は見せるやり方で作っています。最近の流行りですね。
Jパネルで作られたベンチがありました。
このパネルは無垢を貼り合わせたパネルで、とても強度が高いパネルです。同じ厚みの無垢板に比べてもたわみなどがとても少なく、写真のようなベンチの製作にも向いています。
高い部分の窓は明かり取りに向いています。その代わり開け閉めが不便なので写真のようなチェーンで操作すると操作しやすいです。
特に断熱の強化や、夏の日差しを防ぐ植物の日除けなど今からでも取り入れられそうなものも多く今後の家づくりの参考になりました。
家の性能だけでなく、間取りや住み方の工夫で家の快適さは大きく変わります。
新築でもリフォームでも取り入れられる工夫がたくさんありました。
きづきの森の場所はこちらです
平日 午前9時から午後5時まで 休館日:火曜日・水曜
無料で見学する事が出来ますから、家づくりを考えている方は参考になります。
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