浜松市南区谷川様の自宅の雨漏りが直るまでの流れをご紹介します

浜松市南区 谷川様今回事例をご紹介させていただく谷川様は、浜松市南区で築20年の家にお住まいのお客様です。ホームページをご覧になってお問い合わせを頂きました。

1階の部屋の天井から発生した雨漏りの原因の特定と、雨漏りの修理をされたいとのご相談を頂き、大得工務店で雨漏りの修復工事をさせていただきました。

今回工事をさせていただいた谷川様のように、インターネットで業者を探す場合は非常に多くの業者を比較しながら検討する事になります。家電や服などと違って簡単に買い換えのできない大切なお住まいですから、工事の依頼先は慎重に選びたいですよね考え中

多数ある施工業者の中から雨漏り修理のための業者を決められるまで

谷川様のお住まいの雨漏りは、普段あまり使われていない1階の和室の天井からありました。大雨のあと、部屋の中を見たら天井が濡れていたため、雨漏りがある天井の板を取り外してお客様自身で中をご覧になったそうです。

天井板を外して中をご覧になったそうですが、今ひとつ原因がよく分からず専門業者に依頼してしっかりと修理することにされたそうです。

しかし、20年前に新築工事をした業者はすでに建築事業から撤退してしまっていたそうで、今回修理をされるにあたってインターネットで工務店などの施工業者を探されたとのこと。そして、多数の施工業者の中から大得工務店に候補を絞りご相談頂くことになりました。

業者を決められたポイントは

  1. 昔から地域密着スタイルでやっていること
  2. スタッフの顔写真が載っていること
  3. 窓口の大塚美秀が谷川様と同じ浜松西高校の出身だったこと

の3つだったそうです。浜松西高校出身で良かったです・・・投げキス

まずは原因を特定するために現場の状況を見せて頂きます

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雨漏りの原因は家の外側に必ずあります。今回は1階の天井からの雨漏りですので、天井部分の雨漏りのあった和室の上に位置しているベランダを点検します。

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雨漏りがあった和室の上付近の防水層です。防水層の表面にある保護層に痛みがありますね知らない 20年ほど年数が経過したことで防水の保護層が痛み、ボロボロになっている状態です。

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防水層の継ぎ目に大きな割れを発見しました。完全に亀裂が入っています。これは雨漏りの原因としてかなり怪しい部分ですね失恋

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原因箇所がもうひとつありました。こちらはベランダの立ち上がり部分ですが、以前よその業者が板を取り付けるためにビスで穴を開けてありました。

ベランダの防水層は雨の吹き込みなども無いようにお椀状に防水層を立ち上げるため、防水層に穴を開ける作業は基本NGです。しかし、どうしても穴を開ける必要が出る場合は穴を開けてから防水処理をするべきなのですが・・・イライラ

こちらは防水処理がされておらず、ビス穴がそのまま見えています。同時に外壁 等も点検させていただきましたが、外壁等に破損等はなかったためこちらのベランダの防水層の劣化と穴が今回の雨漏りの原因と判断しました。

そこで以上のような状況を踏まえてお客様に、

  1. 雨漏り箇所だけの、ピンポイント防水工事
  2. 雨漏り箇所を含む、バルコニー全体の防水工事

の2種類をご提案し、それぞれのメリット・デメリットをご説明させて頂いてから修復方法をお選び頂きました。

ベランダの防水修復工事完了しました

お客様と打合せさせて頂き、修復工事は1の雨漏り箇所だけをピンポイントで防水工事する方法で進めることになりました。

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既存の防水層がだめになってしまった部分を部分的に施工しなおして修復する工事となっています。古い防水層をキレイにしてから、新しい防水層を重ねて施工しています。新しい防水層はFRP防水という、住宅建築で一般的に使われている耐久性の高い工法で施工しました。

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数年後に塗装工事などを含めて大掛かりに手を加えるようにしたいというお客様のご希望もあり、今回の防水修復工事は防水層がダメになってしまった個所を部分的に修復する工事としました。

塗料の関係上床の色が変わってしまいましたが、雨漏り箇所をピンポイントで修復したことによって、ベランダ下の部屋への雨漏りはピタっと止まりました

工事後はお客様より「施工方法を押しつけることなく選ばせてくれたのがとても良かった、今後も工事をお願いしたいですジョークと喜んでいただくことが出来ました。

ベランダの工事完了から1か月後、台風15号が浜松に上陸しました

010_thumb1ベランダの雨漏り修復工事から間もない平成23年9月、浜松市に台風15号が上陸しました。その際、屋根瓦等の外装が大きく損傷してしまったため、すぐに大得工務店にご連絡を下さり、外装の修復工事をさせて頂くことになりました。

台風被害の修理について、谷川様から最初にご連絡いただいたのは、台風が通過した9月21日の夕方でした。台風通過後はたくさんのお客様からご連絡を頂いたため、人員的にパンク状態でスムーズにお客様への訪問ができず、大変歯がゆい思いをしました号泣

台風通過直後、屋根の状態はこんな感じでした

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台風で屋根瓦とテラスの雨樋破損してしまいました。特に屋根瓦は、状況によっては雨漏りの原因にもなってしまう部分ですので、早急に対策していかなければなりません。

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遠くから屋根を見た様子です。瓦が飛んでしまい、屋根にあるテレビアンテナが倒れてしまっている様子がよくわかります。

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屋根に登りました。

屋根瓦の山を抑えている「棟瓦」が大分飛んでしまっています。その下からは茶色の瓦土が見えている状態ですね。屋根瓦や瓦土の下には防水シートが敷いているのですぐに雨漏りしてしまうわけではありませんが、屋根瓦はなるべく早く修理しなければなりません。

しかし、谷川様のお住まいの屋根瓦の修理には一つ問題悲しいがありました。

屋根瓦の修理がすぐに出来ない理由

それは、同じ形の屋根瓦が手に入らなかったことです。同じ形の屋根瓦はすでに生産されておらず、製造メーカーも廃業してしまっていました。

谷川様のお住まいの屋根瓦は「モニエル瓦」と言って、セメントを材料に使った屋根瓦でした。この種類の瓦は陶器の瓦よりも安いのですが、日本では流通量自体があまり多くなく、同じ形の瓦を新規に手に入れることが非常に困難です。

今回の被害のように、屋根瓦が部分的に飛んでしまった場合は、通常同じ物用意して葺き直せばいいのですが、あいにくアドバンスドタイルズジャパン㈱(前社名ラファージュルーフィング㈱→旧社名日本モニエル㈱)という製造会社がすでに解散しており、谷川様のお住まいの新築を手がけた住宅業者も住宅事業から撤退している状況だったため、同じ瓦を手に入れることができませんでした。

また、20年前に谷川様の屋根工事をした瓦業者も探しだして聞きましたが同じ形のモニエル瓦の在庫は持っていないとのことでした・・・失恋

そのため、お客様と保険会社には破損した瓦だけの部分的な修繕が出来ない旨をご説明し、陶器の平板瓦にて被害面だけの部分葺き替えをする方法と、屋根面全面葺き替えをする方法の2パターンにて修復工事のご提案させて頂きました。

瓦を特注品で制作してもらうことも検討しましたが、数ヶ月の納期がかかってしまうことと、費用対効果で割に合わないとのことで断念いたしました。

[note]今回に限らず、住宅工事に使う建材は手に入りやすい定番の部材を使用すると、10年20年先の修繕やリフォームの時に困ることも少なくなると思います。

例えば、今回の台風被害修復工事でも陶器の和瓦などであれば、築後70年経っても同じ形の瓦を部分的に葺き替える工事が出来た事例もあります。定番の建材ばかりがいいという訳ではありませんが、住まいを計画する際は修理のことも考えて建材選びをするのも一つの方法ですよねひらめき[/note]

保険会社との交渉の末、保険が通りました

保険申請後、事情等をある程度受け入れてもらうことが出来て、見積額の満額ではないものの屋根修理のための保険金がおりました。

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台風15号で被害を受けたのは平成23年9月で、工事をさせていただいたのは平成24年の3月だったので、保険金が下りて、実際に工事にかかるまで実に半年近くの時間がかかりました。そのため、工事に入るまでは、写真のような一時的な雨押さえをして凌いで頂きました。

屋根瓦葺き替えリフォームを開始します

工事は、仕上がりと長い目で見た時のメンテナンスを考慮して全面葺き替えで進めさせていただくことになりました。

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まずは、古い瓦をすべて撤去します。瓦を撤去した後は残った土や釘などを手作業で掃除していきます。高いところの作業は結構大変です。

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写真で見えているのは屋根の下にあったアスファルトルーフィングという防水シートです。このままでも使えないわけではありませんが、釘穴も多数ある上に年数の経過による劣化もあるため新しいものに交換します。

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瓦を留めておくための「桟木」も傷んでいましたので、新しいものに交換します。屋根の上は資材の上げ下ろしも大変です・・・晴れ

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新しいアスファルトルーフィングを敷きこんで防水層が完成しました。

新しい防水層の上には、まず縦に薄いベニヤ板を張ってから横に新しい「桟木」を施工します。こうすることで瓦の下に空気が通いやすくなるというメリットがあります。また「桟木」にする木材は耐久性が高いヒノキ材を選択しました。

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この桟木は屋根瓦を打ち付けるための骨となるため、等間隔で丁寧に施工していきます。「桟木」が出来たら新しい瓦を施工していきます。

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仕上がりました。瓦職人歴50年の大ベテランの職人が丁寧に葺いた屋根瓦です。規則的に並んだ瓦のラインはとてもキレイですねGOOD

屋根瓦葺き替え工事完成しました

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新しい屋根にカラスがとまっています。なんだか気持ちよさそうですね

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玄関側から見た外観の様子です。以前からこの色味だったかのように、外壁や窓サッシと馴染んでいますね爆笑

工事後は「葺き替え終わった屋根は周囲からも好評です。ネットを見ての直感が当たり、大得さんに頼んで良かったと思いますジョークと喜んでいただくことが出来ました。谷川様、ありがとうございました!

工事完了後、谷川様から嬉しいお声を頂きました

大得工務店さんに初めてお世話になったのは平成23年の夏でした。

大雨が降った後、普段あまり使っていなかった部屋の隅から雨漏りが見つかり、「これは台風シーズンが来る前に何とかしなければ」と考えました。

しかし、20年前に建てた時の会社は住宅事業から撤退していたため、どこへ頼めばいいのか悩んでいました。以前から何度か訪問業者の「不安をあおるようなトーク」に辟易していたこともあり、私にとって工務店選びは厳しく慎重にならざるを得ないものでした。

そして、インターネットで色々調べると数多い工務店の中で大得さんのホームページが目に止まりました。そして決めました。

決め手となったのは大得さんが昔から地域密着型であること、大塚さん御自身の写真が載っていたこと、そして、プロフィールを見て高校が同窓(私のほうがかなり年上ですが)ということでした。それで何となく「信用できそうだな」と直感したのです。

連絡すると早速お父さまがやって来て現場を見、すぐに原因を突き止めてくれました。そして、嬉しかったのは、いくつかの解決方法を提示してくださり、決して押しつけることなく私自身に選択させてもらったことでした。

そして、雨漏りもなおり、ほっとしていた矢先、今度は9月21日の台風で屋根が大きく破損してしまいました。すでに「今度何かあったら大得さんに頼もう」と思っていたので、その日のうちにすぐ連絡しました。数多くの修理依頼があったと思いますが、すぐに応急処置をしてくれました。

この時もいくつかの方法を考えてくださったのですが、破損が広範囲だったことや特殊なセメント瓦だったこともあって葺き替えをすることにしました。

色も黒からモスグリーンに替え、葺き替え終わった屋根は周囲からも好評です。ネットを見ての直感が当たり、大得さんに頼んで良かったと思います。

屋根の出来や応対ももちろんですが、何より「何かあったら大得さんに頼めばいい」と安心できる工務店さんが見つかったことが、実は一番良かったことなのかもしれません。何年か後、外壁塗り替えの時期が来たらまたお願いしようと思っています。

金折 谷川様

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