磐田市福田町で小屋裏に子供部屋兼物置の製作リフォーム

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こちらのお客様は、以前よりおつき合いいただいている磐田市福田にお住まいのお客様です。

築20年程度のお住まいですが、お子様が大きくなってきて部屋数や収納が足りなくなったため屋根裏のデッドスペースを利用して小屋裏部屋を作りたいとご相談を頂き、工事をさせていただくことになりました。

家が手狭になっていて収納が足りないと感じている方は必見ですよ!

小屋裏部屋を作るためには、当然ですが小屋裏部屋を作れるだけの空間がないといけません。今回工事をさせて頂いたI様は1階の上の屋根の下の空間に小屋裏部屋を作ることにしました。この位置は2階から入れるので、後から工事する場合でも空間を取りやすく比較的おすすめの位置です。

小屋裏部屋になる前はこんな空間でした

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I様のお住まいはこのような和風の外観です。屋根形状を見ていただくとわかるように、三角の屋根の下の部分は空間があいています。今回はそちらのデッドスペースに目をつけて、小屋裏部屋を計画することになりました。

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こちらが工事前の様子です。この部分はあいているように見えて瓦屋根を支える束柱や筋交いなどの構造材がたくさん組まれています。その上天井の高さも低いですから、なかなか大変な作業です。

小屋裏部屋製作リフォーム工事開始です

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工事場所が2階の小屋裏になるので、資材の搬入や材料の加工も非常に手間がかかります。

材料の加工のたびに宅内の階段を登り降りしていると、往復だけで非常に時間がかかってしまいますし、長い資材などを持ち込んだ際に室内に傷をつけてしまう心配があります。

そこで、小屋裏の外部に作業ステージを作りました。そこに窓の取り付け用を兼ねた開口を取り、そちらを資材の搬入等の出入り口にします。外部階段もあるので、資材も外から搬入しやすくなります。

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外壁側の開口部です。窓取付用の大きさの開口部なので決して広くはありませんが、資材と人の出入りができるだけでもかなり作業がしやすくなります。

切り取った外壁は工事完了後に復旧しなければなりませんので、キレイに取り外して保管しておきます。

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中の作業はまず、邪魔になる筋交い(雲筋)を撤去して床を作ります。こちらは構造用の筋交いとは違い家が弱くなるものではないため部分的に撤去しています。

床は根太という骨の木を入れてから、仕上げ用の床の下地となる12mmの合板を張っていきます。床の仕上がりは当然平らにならないといけませんが、木の特性上下地となる梁部分は平らになっていませんから下地調整して水平を取る作業がとても大変です。

ただ上から木を並べるだけではないですし、作業スペースも狭くて足元も悪いため非常に時間がかかる作業です。床の張替え工事などでも同じことが言えますが、床の下地作りは綺麗な仕上がりのためにとても大事な作業です。

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じゃまになる電気配線などを先に移動しておきます。また、部屋用の照明器具も必要になりますので、予め配線工事をして準備しておきます。収納がメインとはいうものの、コンセントなどもあると便利ですからこの時点で配線の工事をしておきます。

壁は平らに仕上げるために、胴縁という木を横に張ってから下地の石膏ボードを施工していきます。壁も床と同様、平らになるよう下地の時点で調整作業をしていきます

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天井は屋根の勾配と同じ勾配の斜めの天井になります。そのまま天井を仕上げてしまうと夏場にたまらない暑さになってしまうので、天井下地の裏に断熱材を入れていきます。屋根裏にはポリエステル製のカビがはえない断熱材「パーフェクトバリア」を使用しました。

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壁と天井の下地が仕上がったところで石膏ボードを張っていきます。ピッタリの寸法に加工して1枚1枚張っていくため、この作業も非常に時間がかかります。壁と天井に石膏ボードを張り終えてから、隙間部分を綺麗に見せる見切り材を細かく打つと内装は完了です。

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最後にもう一つの窓を取り付け、外壁側を復旧します。新しい透湿防水シートとサイディング下地の骨を取付た上で、一時撤去したサイディングを張りなおしていきます。目地はコーキングをしっかり入れて継ぎ、既存の外壁と同じ色に調色した塗料で色合せをして工事完了です。

小屋裏の子ども部屋が完成しました

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小屋裏部屋が完成しました。柱と床の見切り部分など、隙間ができやすい部分は見切りの木を取り付けさせていただき、全体がキレイに仕上がりました。

天井が低いため、照明器具は蛍光灯が割れないようにカバー付きのものを選択しています。天井は大人だとかがめて歩くくらいの高さしかありません

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既存の束柱は表面を削らせて頂き、とてもキレイになりました。工事開始前の写真と見比べていただくと、木の表面が全然違っているのがわかると思います。

また、壁側には点検口を付けさせていただきましたので、今後電気配線等の工事が必要になる時も簡単に入って行くことができます。

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小屋裏部屋への出入り口は2階の廊下にあります。引き戸を引いて入るようになるのですが、扉は四角形ではなく五角形になっています。

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屋根の勾配の形状に合わせて目いっぱいの寸法で開口を取るために、枠と扉を特別に制作しました。扉の表側は杉の無垢板を張って仕上げています。最初は白っぽいですが、段々と焼けて他の部分の柱と同じような色になっていきます。

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束柱の存在が少し邪魔になっていますが、物置きを兼ねた子ども部屋として使われるのでそれほど支障はないとのことでした。新しい窓にも無垢の木の窓枠を取り付けています。お子様が身を乗り出したりして落ちる心配がないように内側に倒して開く窓にしています。

壁と天井は石膏ボードを張ったままで仕上げとさせて頂きました。継ぎ目は目立ちますが、部屋としては全然問題なく使えます

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工事完了後、息子さんが入口の前でポーズを取ってくれました。ニッコニコの笑顔が眩しいですね!

新しい部屋に息子さんやワンちゃんも大喜びで、早速床に傷ができてしまうことが悩みのようです。とは言っても、傷はどうしても付いてしまうのでたくさん使って家族の思い出を増やして欲しいですね。

I様、ありがとうございました!

コメント&トラックバック

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  1. by 中村

    リフォーム検討しているものです。

    屋根裏の筋交いを取ってしまって大丈夫なものなんでしょうか?

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