浜松市南区で、台風による滝のような雨漏りの修復リフォーム

宮崎邸 (20)こちらのお客様は、以前保険会社の方からご紹介を頂いてからおつき合いを頂いている、浜松市南区で築40年ほどの家にお住まいのお客様です。

平成23年9月に浜松市に上陸した台風15号が通過した際、家の中に滝のような雨漏りがあったため、すぐに大得工務店にご連絡を頂き雨漏りの修復工事をさせて頂くことになりました。

宮崎様のお住まいは浜松市南区遠州浜と言って、浜松市南区でも最南端に位置するエリアです。海からもわずか数百メートルの距離にあるため、台風が上陸した際に最も強い被害を受けた地区の一つになります嵐

台風被害修復工事前はこんな様子でした

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雨漏りがあった室内です。天井が破れているのがわかりますか?

外装の樋が台風の影響で壊れてしまったことで、そこから大量の雨が滝のように入ってきたそうです。壊れた樋は屋根の雨水が大量に集まってくる部分ですから文字通り「滝のような雨雷」だったんでしょうね・・・

家の中の雨を排出するため、ご家族全員で夜通し雨を玄関までかき出す作業をされたそうです。「台風の日は本当に怖かったジョークと宮崎様もおっしゃいましたが、自然災害はどうなるか見通しもつかない中で対処をして行かなければなりませんから、本当に怖いですよね知らない

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雨が降ってきた部屋は和室の大広間だったため、敷いてある畳も水を吸ってしまいました。一度濡れた畳は天日に干しても晴れ芯まで乾かすのは難しく、臭いも出てしまうため、新しいものに交換しなければ快適に使うことが難しくなります。

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こちらが雨漏りの原因となった、外れてしまった外装の谷樋です。谷樋というのは屋根と屋根の間に設置する樋のことです。宮崎様のご自宅は増築をされていたため、増築のつなぎの取り合い部分にステンレス製の樋が設置されていました。

Photo0101こちらの谷樋が風であおられたために外れてしまい、雨水を正常に流すことができなくなってしまったため今回の雨漏りとなりました。

こちらの谷樋が外れてしまった原因は風の影響が大きいですが、谷樋の取付のための釘も打ち込み間隔が広めになっており、取れてしまっても仕方ないと思えるような施工方法になっていました。

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最後は物置の扉です。こちらの扉は2年前に大得工務店で製作させていただいた建具ですが、今回の台風で扉の丁番ごと枠材がむしりとられてしまいました。改めてスゴイ風だったんだと実感します飛行機

台風被害の修復工事開始です

まず、雨漏りの原因となる外装の谷樋を最優先で直します。外れてしまった谷樋を元通りの位置に戻して、台風前よりも頑丈に取り付け直ししなければならないのですが、いくつかの問題がありました。

Photo0073それは、谷樋が途中で外れてしまったことで排出されないまま残っている水があることです。

水が残ったままでは、水の重みで樋を吊り上げることが出来ないばかりか、下の部屋へ雨漏りの被害を広げる原因にもなり兼ねません嵐

そこで、排水ポンプを使って他に樋の中に残った水を排出するようにしました。

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次に作業をするためのスペースを確保しなければなりません。

こちらは増築の際に先行して設置された谷樋であるため、上から増築部分の屋根が覆いかぶさっていてそのままでは作業スペースがありません。そのため、一度屋根の鼻先をめくって30cmほど屋根を短くする作業をしていきます。

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宮崎様にも作業をご協力頂きました。屋根をカットした後、やっと外れてしまった谷樋の修復工事ができるようになります。台風の応急処置で人手不足のため、普段は直接現場作業をする機会も少ない大塚昌弘も現場で作業しています。

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復旧工事が完了しました。ステンレス製の谷樋は素材の痛みもほとんどなかったため、以前よりも頑丈に取り付けなおして工事完了しました。また、こちらの「桟葺き」という方法で葺いてある板金屋根の錆びている部分には応急補強措置として防水テープを貼っています。

室内側は被害部分の畳を入れ替えて工事完了しました。

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次に、水が流れこんで床がボロボロになってしまった押し入れの床の張替え工事をします。最初は床を傷つけないように養生をしてから、痛んでしまった床合板を取り外します。骨となる根太は傷んでいなかったため、既存の根太を生かして新しい床の施工をしていきます。

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その後、捨て張りと呼ばれる床下地合板を張ってから仕上げの床材を張ります。壁や敷居との見切り材もしっかり入れて綺麗に仕上がるようにしました。

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最後は、扉が取れてしまった物入れの床とドア枠の修復工事です。こちらも押入れと同じように、水が入り込んで痛んでしまった合板の床材を撤去します。

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その後、床を新しく施工して見切りを打って仕上がりです。こちらは物置なので、大得工務店の在庫であった床材を利用させて頂いてお値打ちに工事をさせて頂きました。

[note]床材などは、通常1坪単位で購入することがほとんどのため、現場によってはどうしても1枚や2枚余りが出てしまうことがあります。そのため、お客様にご了解いただいた場合は、ロスがないように小さい空間などに半端となった在庫を利用させて頂いて、なるべく安く工事をさせて頂くようにしています。[/note]

損害保険の請求をしていきます

uchiawase損害保険を利用する際は、通常「保険申請→保険金取得→修復工事」という流れで進めます。

しかし、今回は被害を拡大させないために緊急で修復作業を進める必要がありました。そこでお客様にご説明した上で先に修復工事をさせて頂き、追って保険金の損害請求という流れで進めさせて頂きました。

そのため通常時と順序が逆になってしまいましたが、今回の被害部分を踏まえて損害保険の請求の見積り内容で保険金も無事もらえています。結果、損害保険金で全ての工事をまかなうことができ、自己負担無しで工事を完了させていただくことが出来ました。

工事後、宮崎様には「すぐ対応してもらって本当に助かったよジョークと喜んでいただくことが出来ました。宮崎様、ありがとうございました!

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